ソーラー発電所(太陽光パネル)を赤外線サーマル実証実験最終段階へ」のセミファイナルです。
前回は、可視光カメラの写真をオルソ画像にしました。ドローンはMAVIC2enterpriseDualの写真データを利用したので一部歪んでますね。
今回はサーマル映像の解析についてです。

赤外線カメラ映像(サーマル画像)の作成

解析ソフトはPIX4Dを使用しました。
こちらのIR画像はテスト用に撮影したものをサーマル画像にしました。
今回の飛行高度は20mで設定しております。6500㎡の敷地ですので2,500枚の写真になりました。

撮影するときに注意すること

飛行させる前に飛行計画を作成します。その際に撮影枚数を確認します。撮影枚数は各パソコンのスペックによりますので最適な撮影枚数を確認しましょう。
弊社のパソコンだと2000枚が限界ですが、サーマル画像は写真1枚当たりの容量は軽いので2500枚くらいまでは解析可能です。
可視光は2000枚でもパソコンが途中で動かなくなる可能性があります。

この時の撮影高度は28.5mで設定しました。撮影枚数は1500枚になります。

サーマルの精度が違うように見えますが・・・

この、オルソ画像を実際は拡大して確認をします。
実際は2画面の片方の画面でオルソ画像を確認します。もう一つのモニターで点群データから撮影されたサーマル画像を確認します。
また、DJIのツールを使用してパネル温度を確認し異常の有無を確認します。
また、可視光映像も併せて確認します。
弊社で点検のご依頼をいただいた場合は同時に撮影された可視光の映像のオルソ画像を一通りチェックします。パネルの汚れや鳥の糞で汚れている箇所を報告書へ記載させていただいております。

解析しているときの画面を公開


28.5mの高度から撮影した場合の解析画面です。
左側がオルソ画像・右側が点群の解析データになります。

なぜ、点群データを併用するのか


サーマル画像のエラー箇所(高温部)をDJIのサーマルシステムで温度を確認してエラーを確認します。また、可視光のオルソ画像でパネルの汚れや鳥の糞の汚れを確認します。
可視光画像では点群データを使用して解析することは少ないです。拡大して写真を確認したい場合も、サーマル映像から番号を追跡できます。

 | 取材者の紹介

三瓶 晃幹
RER Agency株式会社 代表取締役
RER drone pilot株式会社

取締役自身が代表を務めるRER Agency株式会社で、不動産事業とドローン事業の融合を目指している。
RER Agencyでは宅地建物取引業及び・賃貸住宅管理業者・住宅宿泊管理業者の登録を行っている。
ドローンに赤外線カメラを使用した建物調査の独自手法で雨漏りや建物の不具合箇所発見している。
不動産業界では仮測量・建物調査・空撮などでドローンを最大限に使用している。
自身の人脈を活かし大手賃貸管理会社とも建物調査で業務提携。
テレビ東京系列・駐在刑事season3(寺島進さん主演)のドラマ・ドローンシーンを担当
TBS・日曜劇場 DCUの最終回の一部ドローンシーンを担当