令和4年3月21日 13:00~東松山市新堀の戸建・雨漏り調査へ行ってきました。
不動産業者・リアルエージェント株式会社様からの依頼です。(会社名等掲載許可は得ています)
リアルエージェント様が不動産を購入してリフォームして再販売する予定の物件です。

リフォーム前に建物の雨漏り箇所等がないかを確認したい

宅地建物取引業者(不動産業者)は自らが売主となる場合は、引き渡し後2年間建物について責任を負担する義務があります。
リフォーム後に雨漏り・引き渡し後に雨漏りなどしてしまったら購入者に迷惑が掛かってしまいます。
所沢市けやき台の新築雨漏り以降弊社に何回か建物点検のご依頼をいただいています。

ご依頼者のリアルエージェント株式会社様の調査依頼

リアルエージェント株式会社・代表取締役市瀬義明様にお話を伺いました。
「不動産会社にとって、リフォーム後の再販売や、新築戸建てをお客様に提供するときは中古物件だと2年・新築だと10年の責任を負います。私たちプロはお客様に迷惑をかけられません。中古で購入した物件をリフォームして販売する場合は外壁の赤外線検査をRERさんにお願いしています。ドローンで地上からは見えない箇所まで徹底的に検査してくださいます。建物のトラブルを事前に確認しておくことで修理をして購入者の方に安心をお届けするのが弊社の使命であると考えております。」

雨漏りが発生しているか発生していないか不明の建物調査

今回も調査に使用する機体はDJI製のMatric300RTKとH20T(赤外線・レーザー・可視光搭載カメラ)です。
点検を実施する日取りが重要になってきます。天気とタイミングを間違えると正確なデータが得られません。

建物点検をスタート・外壁

周辺の方にドローン飛行のご挨拶をさせていただき点検をスタートさせました。
市街地は電線・電柱・支線が多いのでしっかりと目視飛行をします。
雨水浸入調査の場合は被写体から10m以内に飛行させるようにしています。

可視光映像でもわかるようにシールが痛んで割れて浮いているのが簡単にわかります。

シールが浮いてしまっているため外壁の温度より高くなっていることがサーマル画像(赤外線画像)からわかります。
まず、ここは修繕すべきポイントでしょう。また、外壁にも傷みがみられるので塗装が必要だと推測できます。

建物点検・屋根

築年数がそれなりに経過している物件ですので、屋根も細かく点検します。

日が当たっている南向きの部分なのに拡大してみるとスレート(屋根材)に水分があるのがわかります。
サーマル画像(赤外線画像)で確認し、温度分析をするとほかの場所とは違う温度変化が見られました。

この状態からスレート材の防水機能が低下しており、多くの水を含んでしまっていることがわかります。
屋根も塗装等をすべきであると推測できます。また、天井裏を確認したところ、シミができており雨水が一部浸入していました。

点検後の対策

今回のスレート(屋根材)への水分の含み方やシール材の浮きなどを勘案して外壁と屋根材を全部塗装することにしました。
しっかりと対策することで建物のクレームを減らすことができると考えられます。

 | 取材者の紹介

三瓶 晃幹
RER Agency株式会社 代表取締役
RER drone pilot株式会社

取締役自身が代表を務めるRER Agency株式会社で、不動産事業とドローン事業の融合を目指している。
RER Agencyでは宅地建物取引業及び・賃貸住宅管理業者・住宅宿泊管理業者の登録を行っている。
ドローンに赤外線カメラを使用した建物調査の独自手法で雨漏りや建物の不具合箇所発見している。
不動産業界では仮測量・建物調査・空撮などでドローンを最大限に使用している。
自身の人脈を活かし大手賃貸管理会社とも建物調査で業務提携。
テレビ東京系列・駐在刑事season3(寺島進さん主演)のドラマ・ドローンシーンを担当
TBS・日曜劇場 DCUの最終回の一部ドローンシーンを担当