先日参加したPIX4Dカンファレンスで知った新機能、オルソプレーンを使ってみました。
使用機体:Matrice 300 RTK (D-RTK使用)
カメラ:H20T

オルソプレーンって何???

オルソ画像からご説明します。空中写真(中心投影)を正射変換(オルソ画像)してつなぎ合わせた画像です。高いビルなどは中心から広がるように映り込みますが、傾きのない写真に変換します。国土地理院の航空写真地図などがそれにあたります。
測量の世界ではXを正方向に進むと北で東へ進むとYとして表記します。
なので、平面画像をXYで表示しているなどと言ったりもします。たぶんですが・・・
今までは、平面だけだったのが、3次元にできるようになりました。

撮影するときに気を付けること

RTKを使用してFIXして撮影しましょう。勝手に傾きとか場所や高さが合わないときが良くあります。
出来れば、ラップ率を計算してオートパイロットで撮影することをおすすめします。
建物の調査の場合、国土交通省の規格で撮影すると考えると25mくらい対象物から離れて撮影するのがおすすめです。
また、現地で微調整が必要になります。事前準備だけでは厳しいです。

PIX4Dmapperでオルソプレーン

では、実際にどのように処理をするのかを見てみましょう。

まずは、地図を作るようにここをクリックしてプロジェクトを開始します。
座標系等は任意で問題ありません。測量等を行う方は測地系をあわせてください。

これ以外を選ぶとオルソプレーンが使えない可能性があるので気を付けてください。
通常の測量用の撮影や3Dでの撮影でもできますが、建物点検として記録に残す場合はなるべく対象に対して近接のほうが良いかと思います。

処理が終わったらオルソプレーンのスタートです。
今回の撮影はあくまでも実験です。1枚で収まる可能性もありましたが、距離は20mで撮影をしており、実際広角レンズで1枚には収まらない大きさです。

最初に赤い□でオルソプレーンを選んでテキトーな場所に置きます。
そのあと青い□のボタンを押して出力したい面の一部を指定します。

右側の赤枠の調整を押して場所をある程度あわせて調整します。
後は出力するだけで完了です。

今回の実験では何とかオルソ画像を出力することができました。設定で1ピクセル当たりの長さを指定することもできます。
この記事の為に作成した時の動画を作成しましたのでご覧ください。

知識のアップデート

7月20.21日の2日間PIX4D社主催のワークショップに参加します。
今までの点検の課題をここで解決してブログで公開します。

 | 取材者の紹介

三瓶 晃幹
RER Agency株式会社 代表取締役
RER drone pilot株式会社

取締役自身が代表を務めるRER Agency株式会社で、不動産事業とドローン事業の融合を目指している。
RER Agencyでは宅地建物取引業及び・賃貸住宅管理業者・住宅宿泊管理業者の登録を行っている。
ドローンに赤外線カメラを使用した建物調査の独自手法で雨漏りや建物の不具合箇所発見している。
現在は、ドローン導入企業のコンサルタント等を行っています。
不動産業界では仮測量・建物調査・空撮などでドローンを最大限に使用している。
自身の人脈を活かし大手賃貸管理会社とも建物調査で業務提携。
テレビ東京系列・駐在刑事season3(寺島進さん主演)のドラマ・ドローンシーンを担当
TBS・日曜劇場 DCUの最終回の一部ドローンシーンを担当