先日、とあるイベントで質問を受けました。
「御社はどのようにドローンのお仕事を受託されているのですか?」
気づいたら、ドローンのお仕事が徐々に増えてきている気がします。弊社は親会社の不動産事業のサポートだけでなく、同業他社の物件撮影や建物点検や最近では、ドローンスクールで太陽光パネルの点検の授業やインストラクターのようなお仕事もいただいております。
勿論、空撮業務などもいただいております。今回は弊社がお仕事をいただけるようになれたことについて検証します。

一人では何もできない

まずは、発信することを考えました。

周りの雑音を一切気にしないで、ドローンについて発信をしました。また、この発信は専門的ではなく、活用事例を示しながらブログ・YOUTUBE・インスタ・Twitter・エイト等を使用して発信をしました。
ブログを書いたらリンクをエイトにつけて、自分たちの事業や実証実験の結果を発信しました。

このようにYOUTUBEで発信するとドローンクラスター以外からの反響を得ることができます。

一緒に作業する仲間を考える

ドローンを飛ばしていて楽しいからドローンで仕事をしたい、空撮がしたいというメンバーとは組まない方がいいです。また、趣味でドローンに没頭している人たちとも距離を置きました。まず、ドローンクラスター以外に発信力がある人、一般ビジネス(ドローンビジネス以外)からドローンを活用したいと考えている人とチームを組む方がいいです。
理由は、空撮や誰でもできるような事では仕事にはならないということです。

テレビ局の依頼

ドラマの撮影なども制作会社やテレビ局にはすでにドローンがあります。ドローンの撮影の依頼をいただくときは、趣味で飛ばしている方では躊躇するような場所での飛行の依頼を受けます。例えば、交通量の多い街中を飛行していただきたい等。テレビ局も道路使用許可をしっかりと取得してくれているケースが殆ど(道路使用許可がない場合は仕事は受けません)ですが、日頃無人地帯を自由に飛行させているのと勝手が違います。
※テレビでの撮影の記事

依頼者からの指示で飛行

ドラマの撮影なら監督やディレクターの指示で飛行します。ただ、言葉でイメージが伝わることの難しさがあります。ただ、ある程度イメージ通り飛行させたり、逆に監督にイメージを提案できる場合もあります。筆者もドラマの撮影でこちらの方が迫力ある映像が取れると提案し、監督から褒められたこともあります。
日頃自分の意志で飛行している場合は現場で戸惑うこともあります。

チームを作ったり、チームに所属したりする

例えばドローンスクールの特別講師を行う場合は、ドローンスクールというチームに所属します。
また、大型の建物調査を一人で行うのは大変です。小型の建物調査の時から仲間内に声をかけておいて作業をできるようにするのがおすすめです。
また、操縦者の機体登録も複数人で登録しておくといざというときに便利です。実際筆者も、大手土木コンサルタントのドローンの操縦者として登録されています。また、ドローンを飛行するときは土木会社の嘱託従業者として飛行します。

ドローンを飛ばせるだけではなく、付加価値をつける

提案をするときの知識

例えば、大手土木会社や測量コンサルタント会社にドローンの提案をするなら、「測量士補」という国家資格が必要でしょう。また、資格がなかったとしても同等の知識は必要です。その道のプロにドローンの活用を提案するのであれば、最低限のその分野に関する知識は必須です。また、ドローンを使用するメリットを説明する必要があります。
日頃から資料作りや、運用マニュアル等を作ると知識のアウトプットになります。資料を見せてご説明することでご依頼につながります。

営業について

実は筆者はから営業をかけることは少ないです。ただ、不動産業務のついでに営業をかけるケースが多いです。時間があるなら営業をかけたいと思っています。YOUTUBE動画での解析動画や案内動画など、自社のブログ等で発信しているとお問い合わせを月に数件頂きます。また、お試しで1回は使っていただくようにしています。

知識のアップデート

初めてドローンで空撮した映像は感動しました。ただ、良いカメラを購入したからと言ってプロカメラマンにはなれないし、お仕事の依頼も来ないのが現実です。ドローンでの空撮をお仕事にしたいのであれば撮影テクニックや編集テクニックを身に着ける必要があります。

実は筆者も最近はドローンスクールや購入支援で登壇することが多く、この記事もアウトプットの一環でお送りしてます。

 | 取材者の紹介

三瓶 晃幹
RER Agency株式会社 代表取締役
RER drone pilot株式会社

取締役自身が代表を務めるRER Agency株式会社で、不動産事業とドローン事業の融合を目指している。
RER Agencyでは宅地建物取引業及び・賃貸住宅管理業者・住宅宿泊管理業者の登録を行っている。
ドローンに赤外線カメラを使用した建物調査の独自手法で雨漏りや建物の不具合箇所発見している。
現在は、ドローン導入企業のコンサルタント等を行っています。
不動産業界では仮測量・建物調査・空撮などでドローンを最大限に使用している。
自身の人脈を活かし大手賃貸管理会社とも建物調査で業務提携。
テレビ東京系列・駐在刑事season3(寺島進さん主演)のドラマ・ドローンシーンを担当
TBS・日曜劇場 DCUの最終回の一部ドローンシーンを担当