外壁の補修工事の後、ドローンで撮影したデータがありましたので、PIX4Dmapperで解析をしてみました。
今回はオルソプレーンも実践します。

飛行

点検時の環境

実施日:2021年7月20日 気温:37度(手元気温計) 風速:ほぼない 飛行場所:目黒区
使用機体:Matrice300RTK カメラ:H20T
※今回はRTKを使用する予定でしたが、原因不明でRTKとの接続ができず、急遽手動での飛行となりました。
自動飛行で実施予定でしたが、周辺が住宅地であることとRTKが使用できなかったので手動飛行で手動撮影にしました。ラップ率を計算して大体の感覚で飛行させました。

PIX4Dmapperで解析

点群処理に関して設定なし

デフォルトの設定で解析ソフトを作動させます。
PIX4Dmapperを使用し始めた方は初期設定で処理をして処理がうまくいかないことがあります。
まず、処理に関してデフォルトのままで処理をしてみました。

解析が終わると写真の位置等が出るのですが、バラバラです。

点群のボタンを入れると建物が悲惨な状況に・・・

三角メッシュをするともう何が何だかわかりません。

点群処理に関して設定あり

今度はPIX4Dmapperの処理をデフォルトから設定を変更します。
変更をかけて最初から点群処理をし直します。

バラバラのお宅から普通のお宅になります。
今回は立面図を作成する予定ではなかったので、このような写真になっています。
撮影枚数や撮影方法・ラップ率を計算して本来は立面データを作成します。
写真の撮りすぎもエラーの原因になることが多いので注意が必要です。
今回のサンプルデータは今回の解析方法を実践する前の撮影なので、写真を簡単に間引きしてオルソプレーンで1枚のオルソ画像にします。

撮影を建物用に行っていないので少しゴーストも出ていますが、壁を目視で確認することができます。
足場等を使用しなくても、ドローンとPIX4Dmapper等のオルソプレーンを使用することで、建物点検で撮影場所がわからなくなる心配が大幅に減ります。
また、RTKを併用することで高度の誤差もほぼなくなり解析に問題点等はなくなります。
次回は、6階建てのビルを点検する予定なので、その時のオルソプレーンについて書いていきます。

 | 取材者の紹介

三瓶 晃幹
RER Agency株式会社 代表取締役
RER drone pilot株式会社

取締役自身が代表を務めるRER Agency株式会社で、不動産事業とドローン事業の融合を目指している。
RER Agencyでは宅地建物取引業及び・賃貸住宅管理業者・住宅宿泊管理業者の登録を行っている。
ドローンに赤外線カメラを使用した建物調査の独自手法で雨漏りや建物の不具合箇所発見している。
現在は、ドローン導入企業のコンサルタント等を行っています。
不動産業界では仮測量・建物調査・空撮などでドローンを最大限に使用している。
自身の人脈を活かし大手賃貸管理会社とも建物調査で業務提携。
テレビ東京系列・駐在刑事season3(寺島進さん主演)のドラマ・ドローンシーンを担当
TBS・日曜劇場 DCUの最終回の一部ドローンシーンを担当