ロシアのウクライナ侵攻でドローンが注目を集めています。
悲しいことにドローンは軍事兵器として注目を集めていますね。ドローンを仕事で使用するものとして悲しい以外言葉がありません。

リモートIDの義務化


2022年6月20日から無人航空機(ドローンやラジコン等)の登録が義務化されます。
今まで、無法地帯に近かったドローンにどんどん規制が入りさらに厳しい規制が入るということです。
既存の機体はリモートIDが搭載されていないので後付けにするか、6月の中旬くらいまでに機体登録をすれば3年間はリモートIDは不要とのことです。
ただ、登録する機体毎に使用者を登録することになります。また、無料ではできませんので当然ながら費用も発生します。
6月20日以降に自作や販売される機体はリモートIDがないと飛行できないそうです。

おもちゃのドローンやラジコンは???

機体がバッテリーを含んで100g未満の場合は規制の対象外です。無人航空機ではなくおもちゃです。ラジコンも同様の扱いになります。
今まで、国土交通省の承認なく飛行できていた199gの機体は国土交通省の承認なく飛行はできません。

今までに購入した・自作したドローンは・・・

先にも書きましたが、6月中旬までに登録が終われば3年間はリモートIDなしで、発行された機体番号(車でいうナンバープレート)を貼付しておけば3年間は飛行できるとのことです。
弊社で購入しているドローンはDJI製と自作あわせて今回の登録に必要な機体は10機ほどありますので費用は意外と発生します。
弊社は5月16日に登録業務を開始します。

リモートIDって何???

そもそも「リモートID」とは何でしょうか?普通の人は聞きなれない言葉だと思います。
車に例えるならナンバープレートのようなものです。
地上にいないで上空飛行してますので、ナンバープレートの様なものでは確認できませんのでBluetoothを利用して無人航空機のIDを発信します。
発信される情報は次の通りです。
・登録番号
・製造番号
・位置情報
・時刻
・認証情報
まるで、旅客機の様ですね!!

趣味で飛行している人はどうなるの???

趣味も業務も関係なくリモートIDを発信しなければなりません。車で趣味で走る人も仕事で走る人も生活で使用する人もナンバープレート・保険・車検は必要です。
ドローンも一歩社会生活に近づいて来たということですね。
街中でも飛行できちゃうクワッドコプターの登場で大きく無人航空機も変わってきました。
戦争でも兵器として使用されるドローンですから、しっかりとした運用管理が法律でも示されることは大切ですね。

ドローンレース等はどうなるのでしょうか?

趣味と同じくくりでドローンレースの書き込みをするとお叱りを受けるかもしれませんが、産業用にシフトしている無人航空機ですから、今後は規制が厳しくなると想定できます。
業務で飛行するということは罰則も通常よりも厳しくなります。「業務上〇〇~」となると通常より罰則が厳しくなります。
RERグループでは機体に保険はもちろんですが、対人・対物に10億円(上限)の保険に加入しています。
話はそれましたが、ドローンレースの機体のリモートIDを搭載して登録をすれば問題はないでしょう。ただ、登録するということは車検と同じように機体の点検やルールが厳しくなると考えられます。法律で認められる存在になるということは自由がなくなるのです。
自作機体をレースで使用するのであれば今後できてくる機体の構造等のルールに従うしかないでしょう。
飛行する場所を特例的に国に許可をしてもらうか?上空と側面にネットを張って飛行する方法などで対応するのでしょうか?
室内で飛行する分には電波法には抵触することはあっても航空法には抵触する確率が下がりますね。

最後に・・・

無人航空機はどんどん発達しています。また、空の産業もどんどん進化しています。無人航空機による輸送など町の上空をどんどん無人航空機が飛行する未来が近いかもしれません。
産業で発展するということは、趣味等で飛行していく人の場が狭くなるのは仕方ないでしょう。
そして、無人航空機飛行免許へと話は広がっていきます。

 | 取材者の紹介

三瓶 晃幹
RER Agency株式会社 代表取締役
RER drone pilot株式会社

取締役自身が代表を務めるRER Agency株式会社で、不動産事業とドローン事業の融合を目指している。
RER Agencyでは宅地建物取引業及び・賃貸住宅管理業者・住宅宿泊管理業者の登録を行っている。
ドローンに赤外線カメラを使用した建物調査の独自手法で雨漏りや建物の不具合箇所発見している。
不動産業界では仮測量・建物調査・空撮などでドローンを最大限に使用している。
自身の人脈を活かし大手賃貸管理会社とも建物調査で業務提携。
テレビ東京系列・駐在刑事season3(寺島進さん主演)のドラマ・ドローンシーンを担当
TBS・日曜劇場 DCUの最終回の一部ドローンシーンを担当