7月20日に戸建ての外壁点検を実施してきました。事前準備から飛行解析についてこちらの記事に数回に分けて書いていきます。

事前準備

今回はMatrice300とH20Tカメラを使用して外壁の検査をします。
木造家屋ですので、外壁の浮等を見るわけではなく、雨水が浸入していないか?を確認します。
サイディングの外壁がいくつか割れており、補修後の点検になります。

横の土地が空き地ですので、そちらの土地をお借りして外壁の検査をします。
また、今回はオートパイロットとオートシャッターにて実施できるのか?という実証実験も兼ねて実施します。

警察への事前通報

ドローンを飛行させる場合は最寄りの所轄警察署へ電話連絡をします。
前回も仮測量で連絡をしていますので、やり取りはスムーズです。
【目黒警察・警備課からはヒアリングされること】
①飛行許可・承認書の番号
②会社名
③飛行目的
④講習団体(受講している場合)
⑤飛行者の住所・氏名
⑥現場責任者の電話番号
大体上記に上げた感じになります。

飛行登録の実施

今回はオートパイロットの実証実験も兼ねているので、設定をします。この厳しい条件下での実証実験が成功すれば大型建物の調査費用を大幅に下げることができます。

細かい作業になるので大型画面に接続して、マウスも接続して作業を実施します。

間口6.5mの現場での実証実験ですので細かい設定が重要になります。
ミッション飛行で設定をします。
ドローンの飛行は秒速1mに設定します。
細かい設定方法は割愛しますが、現場ではなく事前に設定できるのは当日現場での作業時間が短くて済みます。

こちらの現場は3階建てなのでポイントを21ヶ所高度を変更して作成します。
飛行当日現場で確認して若干の修正を加えます。

カメラの設定

カメラの設定はドローンとプロポを接続して実施します。
赤外線(IR)画像も同時に撮影するので、温度レンジを固定にします。温度レンジを固定する前に一度仮飛行をして温度レンジの幅を決めます。
シャッター感覚は2秒に1回にします。本当はもっと遅い方が助かるのですが、これ以上の間隔がないのでこの設定にします。

FISSへの登録

FISSへの登録を必ずします。システムトラブルで停止することが多く感じるFISSですので早めに登録をしておくことが大切です。

飛行時間は予定より若干長めに設定をしておきます。

前日に飛行予定情報を確認

周辺にドローンを飛行させることを予定している人はいないかを確認します。
また、当日の朝にも確認が必要です。

今回の飛行は目黒区中目黒での飛行になりますので、周辺に飛行予定のドローンは今のところありません。

前日に天気予報と風の確認

天気予報はテレビ等を見ていれば何となく情報が入ってきます。しかし、風の強さまで確認することは少ないと思います。
前日の天気予報で当日の風の強さ等を確認しておくことが大切です。
状況に応じて飛行時間等の変更など柔軟に対応する必要があります。

 | 取材者の紹介

三瓶 晃幹
RER Agency株式会社 代表取締役
RER drone pilot株式会社

取締役自身が代表を務めるRER Agency株式会社で、不動産事業とドローン事業の融合を目指している。
RER Agencyでは宅地建物取引業及び・賃貸住宅管理業者・住宅宿泊管理業者の登録を行っている。
ドローンに赤外線カメラを使用した建物調査の独自手法で雨漏りや建物の不具合箇所発見している。
不動産業界では仮測量・建物調査・空撮などでドローンを最大限に使用している。
自身の人脈を活かし大手賃貸管理会社とも建物調査で業務提携。
プロドローンショップ「GS RTA」と2020年11月に業務提携をし、共同イベントを実施した。