RER Agency株式会社売出物件の青梅市河辺町6丁目の物件の正式な仮測量を土地家屋調査士から承りました。
前回の記事「青梅市河辺町より精度の高い仮測量の依頼を承りました。①」の続きの記事になります。
是非、最初の記事からお読みください。
ドローンを使用した仮測量をご理解いただけると思います。

①測量飛行までの準備

測量でドローンを操縦するという事、それは産業用のプロドローンパイロットです。
プロである以上ミスはできません。レジャーのドローンと違い安全のマージンも確保されていない場合が多いです。
その少ないマージンをプロドローンパイロットとして安全マージンの確保と確認の確認が必要になります。
今回は事前準備について確認作業を簡単に説明いたします。

①-1 場所の確認と飛行禁止区域の確認

ドローン飛行に関しては東京航空局より包括で飛行許可をいただいていますが、空港周辺などは個別に許可が必要なエリアもあります。
ドローン測量のご依頼を頂いたら、まず飛行禁止区域等の場所の確認をします。

また、ゼンリン住宅地図やGoogleマップ等でも細かく確認します。
ゼンリン住宅地図が手に入るのは親会社が不動産会社だからとも言えます。

①-2 週間天気予報の確認と天気図の動きの確認

これはご依頼をいただき時期にもよりますが、測量のご依頼が早めの場合は1週間前から天気予報や天気図を確認します。
春など天候が目まぐるしく変わるときはほぼ毎日確認します。

週間天気予報の確認は台風の時期などは特にしっかりと確認します。
天候だけでなく、風や黄砂なども確認します。
産業用ドローンパイロットになると段々天気図が読めるようになっています。

①-3 所轄警察署への連絡や手続き

ドローンを飛行させる平日2日くらい前をめどに所轄警察署へ電話連絡をします。
これは、県単位で対応が違うのではなく、各所轄の担当者で対応が違います。
横須賀など自衛隊の飛行禁止エリアなどは警察だけでなく防衛施設など関係各所に連絡をします。
ただし、事前許可が必要な場合は期日にゆとりをもって提出します。
普段は警察等に事前通報ですので、電話連絡だけで済む場合とFAXを送付や飛行当日に書類持ち込みをする場合など様々です。
今回は青梅警察署なので電話とFAXになります。

FAXで送信する場合はこのような書類を作成して所轄警察署に飛行許可書と一緒に送ります。

①-4 機体の動作確認及びファームウエアのアップデート確認


機体やプロポのファームウェアの確認をインターネット回線に接続して確認をします。
また、プロペラをはずして動作確認等を実施します。プロペラの安全確認もしっかりと行います。

①-5 前日と当日の朝に天気予報と天気図の確認

前日と当日に気象情報の確認をしっかりと行います。

天気図の確認や動きの確認は必要不可欠です。
海が近い場所では突然風が強くなり着陸させることが危険に感じる場合があります。
天気図を確認して早めに着陸をさせることが大切です。

飛行のご依頼をいただいてから飛行の前日までに行うべきことを簡単に列記しました。
現場に行って飛行できませんではお客様からの信頼を損ねる場合があります。
周辺に高い建物があるとD-RTK2に衛星の信号が入らず離陸できないケースもあります。

 

 | 取材者の紹介

三瓶 晃幹
RER Agency株式会社 代表取締役
RER drone pilot株式会社

取締役自身が代表を務めるRER Agency株式会社で、不動産事業とドローン事業の融合を目指している。
RER Agencyでは宅地建物取引業及び・賃貸住宅管理業者・住宅宿泊管理業者の登録を行っている。
ドローンに赤外線カメラを使用した建物調査の独自手法で雨漏りや建物の不具合箇所発見している。
不動産業界では仮測量・建物調査・空撮などでドローンを最大限に使用している。
自身の人脈を活かし大手賃貸管理会社とも建物調査で業務提携。
プロドローンショップ「GS RTA」と2020年11月に業務提携をし、共同イベントを実施した。